『メタファー思考―意味と認識のしくみ』瀬戸賢一(講談社現代新書1247)
1995年4月20日初版発行
210頁
著者は学者。専門は英語学、レトリック。
「はじめに」の出だしから興味深い。
(p.3)
「目玉焼き」がメタファーであるといえば、驚く人がいるかもしれない。もちろん目玉焼きそのものではなく、「目玉焼き」という表現の方である。
至るところに見られるメタファー(表現)を分かりやすく手際よく論じている。何気ないおおくの表現も言われてみればメタファーだと気付かされ、新鮮。
言葉に関心がある人は、興味をもって読めるだろう。新書だが内容は濃い。
レトリックを研究する人は必読。巻末に読書案内もある。