『日本人の自伝5 徳富猪一郎・三宅雪嶺』(平凡社)(全23巻・別巻2巻)
1982年
410頁
目次(収録作品)
『蘇峰自伝』徳富猪一郎
『自伝』三宅雪嶺
肥後国水俣に生まれ、数え年17歳にして新聞記者デビューして以来、死に至るまで生涯のほぼ全てをジャーナリストとして活動し、多くの著書を世に送った徳富猪一郎(徳富蘇峰)。《蘇峰自伝》は、著者の幼年時代から古希に至るまでが書かれた大著だが、特に、民友社を興して『国民之友』『国民新聞』を創刊し、「どこ迄も人民の味方を以って自らを任じた」という著者の若き日が描かれた前半部分に、本書の醍醐味が凝縮されている。
三宅雪嶺は、政教社を興して雑誌『日本人』を創刊し、国粋保存主義を唱えて一時代の思潮を代表した思想家、評論家。加賀国金沢生まれ。旺盛な言論活動のかたわら、東洋哲学を西洋哲学と並ぶものと位置づけ、両者を総合するスケールの大きな独自の哲学を構想した。現実あるいは世俗に対して一線を画そうとする姿勢を持っており、《自伝》には独特の飄逸な風格がある。特に、著者が壮大なライフワークを決意し、その実践について述べた最後の章は精彩を放っている。eBookJapan 商品説明より
[関連]
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『日本人の自伝16 徳富猪一郎 『蘇峰自伝』』(平凡社)
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『日本人の自伝17 三宅雪嶺 『自伝』』(平凡社)
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