『日本人の自伝17 田山花袋・高浜虚子・金子光晴』(平凡社)(全23巻・別巻2巻)
1981年
478頁
目次(収録作品)
『東京の三十年』田山花袋
『俳句の五十年』高浜虚子
『詩人 金子光晴自伝』金子光晴
田山花袋は群馬県に生まれ、幼い頃に父が死亡したため9歳で丁稚奉公に出るなど、苦労して育つ。日露戦争の従軍記者を務めた頃、自然主義文学に目覚め、小説『蒲団』によって島崎藤村と並ぶ自然主義文学の代表作家となった。《東京の三十年》は、著者の小説にもみられる感傷・詠嘆調で語られた自伝であり、また、明治中期から大正初めにかけての文壇史と、東京を中心とした地域の風俗資料としての価値を併せ持っている。
高浜虚子は、愛媛県出身の俳人。尋常中学の同級生だった河東碧梧桐の誘いで俳句を始め、俳誌『ほとゝぎす』を主宰するなど、正岡子規門下の卓越した俳人として活躍した。子規の死後、五七五調の形にとらわれない新傾向俳句に走った河東碧梧桐と対立し、定型、季題、写生の尊重する守旧派として長く活動した。《俳句の五十年》は、著者の前半生を中心に構成された自伝で、成功者の自信に満ちた内容となっている。eBookJapan 商品説明より
[関連]
『東京の三十年』田山花袋(岩波文庫)
『俳句の五十年』高浜虚子(中公文庫)
『詩人 金子光晴自伝』金子光晴(1994・講談社文芸文庫)
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『日本人の自伝43 田山花袋 『東京の三十年』』(平凡社)
電子版 [eBookJapan]
『日本人の自伝51 高浜虚子 『俳句の五十年』』(平凡社)
電子版 [eBookJapan]
(『日本人の自伝 金子光晴』電子版、なし)