2017年
224頁
目次(収録作品)
東洋思想の不二性
東洋「哲学」について
現代世界と禅の精神
東洋学者の使命
自由・空・只今
このままということ
東洋雑感
「妙」について
人間本来の自由と創造性をのばそう
荘子の一節ーー機械化と創造性との対立への一つの示唆ーー
東洋的なるものーー幽玄な民族の心理ーー
東洋文化の根底にあるもの
近ごろの考え一項
日本人の心
アメリカにおける鈴木大拙博士 『東洋的な見方』の解説にかえて 中村元
最後の大拙 『東洋的な見方』文庫版解説 安藤礼二
東洋的な考え方を「世界の至宝」と語る、大拙思想の集大成!
「来るべき『世界文化』なるものに対して、われら東洋民族の一員として、それは大いに貢献すべきものをもっておる」--。
アメリカ、イギリスの諸大学で教鞭を執り、直に西洋思想にふれた大拙だからこそ看破できた東洋思想の優れた特性。曰く「世界の至宝」が、二分性の上に成り立つ西洋思想の不備を補い、互いに補完し合うことで、真の世界思想を可能にする。
帰国後に執筆され、大拙自ら「近来自分が到着した思想を代表するもの」という論文、十四編すべてを掲載。大拙思想を最もよく表す最晩年の論文集。出典:KADOKAWA公式サイト
鈴木大拙(1870‐1966)の最晩年―驚くべし、90歳前後―に書かれた思想的エッセイを収録した『東洋的な見方』を中心に、同時期の好文章を加えて再編成。世界にとって失われてはならない東洋の「よきもの」とは何か―文字通り世界に出て西洋を自らの生活世界とした著者が、身をもって探求しつつ生きたそのドキュメント。岩波文庫版表紙(カバー)より
[関連]
『新編 東洋的な見方』鈴木大拙(1997・岩波文庫)349頁