『トルストイ民話集 人はなんで生きるか 他四篇』トルストイ、中村白葉訳(岩波文庫)
改版1965年
189頁
目次(収録作品)
人はなんで生きるか
火を粗末にすると―消せなくなる
愛のあるところに神あり
ろうそく
二老人
ここに収められた五つの短篇はトルストイ(1828‐1910)晩年の執筆になるもの。作者はこの時期いちじるしく宗教的・道徳的傾向を深めていた。そして苦悩に満ちた実生活を代価としてあがなったかけがえのない真実が、幾多の民話となって結晶していったのである。これらの作品には、素朴な人間の善意にたいする確かな信頼が息づいている。
本書表紙(カバー)より
[関連]
『イワンのばか』トルストイ、金子幸彦訳(新版2000・岩波少年文庫)