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『個人空間の誕生―食卓・家屋・劇場・世界』イーフー・トゥアン(ちくま学芸文庫)

『個人空間の誕生―食卓・家屋・劇場・世界』イーフー・トゥアン、阿部一訳(ちくま学芸文庫)

2018年
366頁




目次(収録作品)

全体(分節化・意識・自己/結合体)
部分(飲食とマナー/家屋と家庭/劇場と社会/環境と視覚)
自己(自己/自己と再構成された全体)

人間と環境の関係を追い続ける地理学者トゥアン。本書では、個人の自由を求めつつ共同体にあこがれてきた人間による、“空間の分節化と再統合”の過程を追う。大騒ぎの食卓から用途別の食器とテーブルマナーが確立した食事へ、広間での雑居から個室への引きこもりへ、観客と役者が一体化した劇から純粋に見る劇へ―豊富な事例で浮かびあがるのは、ヨーロッパ近代における個人意識の発生だ。中国等の事例に照らし、「部分」に目をこらしつつ「全体」を求める「自己」は、一地域の歴史的産物であることを解明。人間社会を、空間の分節と統合という二つの運動の均衡状態として読み直す。

出典:筑摩書房公式サイト

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