『成熟と喪失』江藤淳(講談社文芸文庫) 2019/7/19 2023/1/29 書籍データ 評論, 講談社文芸文庫 『成熟と喪失―“母”の崩壊』江藤淳(講談社文芸文庫) 1993年 302頁 「成熟」するとは、喪失感の空洞のなかに湧いて来るこの「悪」をひきうけることである(本文より)「海辺の光景」「抱擁家族」「沈黙」「星と月は天の穴」「夕べの雲」など戦後日本の小説をとおし、母と子のかかわりを分析。母子密着の日本型文化の中では“母”の崩壊なしに「成熟」はありえないと論じ、真の近代思想と日本社会の近代化の実相のずれを指摘した先駆的評論。 出典:講談社BOOK俱楽部 成熟と喪失 “母”の崩壊 (講談社文芸文庫) amazon 楽天 こちらの記事もどうぞ『森鴎外全集』(ちくま文庫)『正史 三国志』陳寿(ちくま学芸文庫)『ミシェル・フーコー講義集成』(全13巻)『坂の上の雲』司馬遼太郎(文春文庫)『完訳 アンデルセン童話集』(岩波文庫)『食卓の賢人たち』アテナイオス(京都大学学術出版会)(全5巻)『城下の人 新編・石光真清の手記(一)』(中公文庫)『新版 うつほ物語 現代語訳付き』(角川ソフィア文庫)