『皮膚感覚から生まれる幸福―心身が目覚めるタッチの力』山口創(春秋社)
2018年
216頁
目次(収録作品)
第1章 ポジティブな感情と幸せ
(なぜポジティブな感情は心身の健康を高めるのか/視野を広げる拡張―形成理論/利他的であること)
第2章 幸福をもたらすC触覚線維
(感情を伝えるタッチ/ポジティブな感情を伝えるC触覚線維/コミュニケーションとC触覚線維/身体的自己とC触覚線維)
第3章 タッチが幸福感を高める
(人間関係と幸福なタッチ/さまざまなシチュエーション別タッチ/視覚の出会い、触覚の出会い)
第4章 こころとからだを癒すタッチ
(生と死の幸福とタッチ/心身の痛みを癒す/心を癒す)
第5章 日本人の幸福とは
(日本人と自殺/幸せでなくてもよいという視点/日本人の触覚)
「露出した脳」、「人体最大の臓器」などともいわれる皮膚。皮膚と何かが触れることで起こる感覚=「触覚」は、ヒトの身体や心理に深く関わり、触れること―タッチングは人を癒し、幸福感をもたらす。親子関係をはじめとした人間関係など他者との関係や愛着を築くうえで触れる力が与える影響を利他や慈愛の心から読み解き、タッチングの現代的な可能性に迫る。人同士の結びつきが弱まり身体的自己が薄れる時代に、身体心理学の最新の知見に基づき、人間の幸福とは何かをあらためて皮膚から考える。
出典:春秋社公式サイト
[参考]
『皮膚は「心」を持っていた! 』山口創(2017・青春新書インテリジェンス)