『自由の構造―正義・法の支配』ランディ・バーネット、嶋津格・森村進訳(木鐸社)
2000年
446頁
目次(収録作品)
第1部 知識の問題(資源を利用する:第一階の知識問題/社会秩序形成のための二つの方法 ほか)
第2部 利益の問題(部分性問題/インセンティブ問題 ほか)
第3部 権力問題(法執行の誤りの問題/刑罰なしに犯罪と闘う ほか)
第4部 批判への応答(正義と法の支配を越えて?)
著者は本書において、自由主義的正義観を定義する基本的な自然権と法の支配を定義する手続とが、社会に遍在する、知識と利益と権力にかかわる諸問題の解決のためにいかに不可欠なものであるかを説明している。本書の大きな部分は、いかなる人間社会にも存在する人間性の諸側面から生ずるこれらの問題を説明している。いかなる社会もこれらの社会問題に直面するから、著者は本書が世界中の読者にとって分かりやすくなるように努めている。アメリカに特有の用語や言及事項はすべて定義したし、アメリカ法についての詳細な議論も避けるようにしている。
アマゾン商品説明より