『リベラリズムとコミュニタリアニズムを超えて―ヘーゲル法哲学の研究』ロバート・R・ウイリアムズ、中村浩爾・牧野広義・形野清高・田中幸世訳(文理閣)
2006年
369頁
定価:4,950円(税込)
目次(収録作品)
ヘーゲルによるカント道徳性の批判的獲得
制度的規範性-権利・法の実定性
政治的アイデンティティとそれをもたらす絆についてのヘーゲルの思想
ポストコロニアリズムと権利
身体における自由-ヘーゲルの「抽象法」における権利の主体および所有の客体としての身体
ヘーゲルの刑罰正当化論
戦争、奴隷制、そしてアメリカ南北戦争のアイロニー-哲学的一分析
ヘーゲル政治哲学における社会契約論と承認の政治
貧困問題の解決策を示唆するヘーゲルの見解-責任ある消費者と市民社会における人倫的なものの回復
法、文化および立憲主義-ヘーゲルとハーバーマスへの評言
ヘーゲル法哲学における国家の(諸)目的
ヘーゲル、ロールズ、そして理性的国家
本書における諸研究は、英語圏の学問においてはJ・N・フィンドレーの『ヘーゲル再検討』によって開始され、アヴィネリの『ヘーゲルの近代国家論』によって継続されてきた、ヘーゲル思想の再評価をさらに継続するものである。
アマゾン商品説明より