1991年
260頁
目次(収録作品)
第一章 合理的選択
一 期待効用の極大化
二 時間選好
三 自律的選好
四 「意志の弱さ」と克己
五 経済的人間と社会的人間
六 均衡と最適性
第二章 権利の交換
一 交換の構造
二 市場と契約
三 契約と分配的正義
四 契約とパターナリズム
第三章 社会契約
一 社会契約とバーゲン
二 基点と自然状態
三 バーゲンと公正
第四章 権利の衝突
一 外部不経済
二 コースの定理
三 権利の割当とニューサンス
四 効率性と正義
五 過失責任と厳格責任
六 矯正的正義
契約の論理と機能を根底から問う
現代社会では、さまざまな欲求をもった人々が、豊かさや自由を享受するために、相互の合意によって財や権利を交換しあっています。
秩序形成の過程に光をあてつつ、交換を支えるルールや制度の正当性を全員一致の合意のみに求めた契約論的正義論の最前線。出典:弘文堂公式サイト