2021年
254頁
目次(収録作品)
第一章 概論
第二章 功利主義とは何か
第三章 道徳的行為を導く動機づけについて
第四章 効用の原理の証明について
第五章 正義と効用の関係について
附録
一 自由と必然について(『論理学体系』第六巻第二章)
二 道徳と思慮を含む実践あるいは技術の論理学について(『論理学体系』第六巻第一二章)
最大多数の最大幸福をめざす功利主義は、目先の快楽追求に満足しないソクラテスの有徳な生き方と両立する。人間生活全般の根本原理として、個人や社会が正義とともに個性や人類愛を尊重するよう後押しする功利主義のあり方を追究したJ.S.ミルの円熟期の著作(初版 1863年)。『論理学体系』の関連部分も併せて収録。
本書表紙(カバー)より