『言語・思考・現実』B・L・ウォーフ(ベンジャミン・リー・ウォーフ)(講談社学術文庫)
1993年
346頁
目次(収録作品)
1 アメリカ・インディアンの宇宙像
2 原始共同体における思考の言語学的な考察
3 文法的範疇
4 習慣的な思考および行動と言語との関係
5 科学と言語学
6 言語と論理
7 言語と精神と現実
ウォーフはアズテク、マヤ等のメキシコ古代語や、アメリカ・インディアンのホーピ語を研究し、言語の違いはものの見方そのものに影響することを実証した。言語の型と文化の型の相関関係を先駆的に明らかにして、絶対視されがちだった西欧の言語を諸言語との対比によって相対化したのである。現代の文化記号論に大きな影響を与えた「言語的相対論」の理解に必須の主要論文7篇を精選した必読の書。
出典:講談社BOOK俱楽部