『教養市民層からナチズムへ―比較宗教社会史のこころみ』野田宣雄(名古屋大学出版会)
1988年
451頁
定価:6,050円(税込)
目次(収録作品)
第1章 ナチズムへの宗教社会学的アプローチ-マックス・ヴェーバーの英独比較論
第2章 ヒトラーの教養市民層批判-フェルキッシュ運動とナチ運動
第3章 ヒトラーの宗教戦略
第4章 カトリック教徒とナチズム-エリートの問題を中心に
第5章 教養市民層の宗教社会史的位置-イギリスとの比較による俯瞰図
第6章 「ヒトラーの社会革命」論の検討
第7章 ナチ党の地方指導者
付論 近代知識層と救済宗教-ナチズムの問題を中心に
なぜカントとゲーテの国でヒトラーが? ドイツ・イギリス比較宗教社会史というグローバルな視角から、戦後の歴史学が捉え得なかったナチズム現象の本質に迫る。ここに剔出された教養市民層の問題性は、ドイツ的教養理念に深く侵されてきたわが国のアカデミズムや知的世界にとってもアクチュアルな意味をもつだろう。
アマゾン商品説明より