『コロンビア商人がみた維新後の日本』ニコラス・タンコ・アルメロ、寺澤辰麿訳(中央公論新社)
2019年
240頁
定価:2,640円(税込)
目次(収録作品)
ニューヨークからサンフランシスコまで
サンフランシスコから日本まで
日本の地理
帝国の起源
文明の進展
将軍政権
維新革命
維新政府
東京
庶民の日常生活
日本女性
日本女性の状況
国内旅行/国内旅行(続き)
山岳地方
火事
京都
宗教
大阪
芸術、文学、言語
教育
帰国
19世紀末に刊行された本書は、スペイン語圏の読者に向けて、だれも知らない「日本」という国を紹介するという意図のもと、地理、歴史、宗教などが詳しく、時に誤った知識とともに執筆されている。なかでも、ニコラス来日5年前の明治維新は、コロンビア自体、「解放者」シモン・ボリーバルの活躍によって、その40年ほど前にスペインの植民地から独立したところであり、記述の分量の多さからも、著者が大きな関心をもっていることがわかる。また、「国内旅行」として、2章にわたって、東京から京都へ向かう旅路が描かれているが、中山道をつかっている点で、珍しいものである。
アマゾン商品説明より