『日本人とは何か。 神話の世界から近代まで、その行動原理を探る』山本七平(祥伝社)
2006年
811頁
定価:1,540円(税込)
目次(収録作品)
第一部 「骨〔かばね〕の代」から「職〔つかさ〕の代」へ
1 日本人とは何か
2 文字の創造
3 律令制の成立
4 神話と伝説の世界
5 仏教の伝来
6 〈民主主義〉の奇妙な発生
第二部 「職の代」から「名〔な〕の代」へ
7 武家と一夫一婦制
8 武家革命と日本式法治国家の成立
9 武家法の特徴
10 エコノミック・アニマルの出現
11 下克上と集団主義の発生
12 貨幣と契約と組織―中世の終わり
第三部 「名の代」・西欧の衝撃
13 土一揆・一向一揆・キリシタン
14 貿易・植民地化・奴隷・典礼問題
15 オランダ人とイギリス人
16 「鎖国」は果たしてあったのか
17 キリシタン思想の影響
第四部 伊達千広〔だてちひろ〕の現代
18 家康の創出した体制
19 幕藩体制の下で
20 タテ社会と下克上
21 五公五民と藩の経営
22 幕藩体制下の経済
23 江戸時代の技術
24 江戸時代の民衆生活
25 江戸時代の思想―民間学者の出現と御用思想の危険
26 現代日本人の原型―宗教批判 無神論 進化論 地動説
27 現代日本国の原型
エピローグ 明治維新の出発点
<山本七平が築き上げた「日本学」の集大成>
日本人はなぜ、明治維新を成功させることができ、スムーズに近代化ができたのか。また戦後はなぜ、奇蹟の経済復興を遂げ、民主主義をも抵抗なく受け入れることが出来たのか――そんな素朴な疑問に答えるべく、著者は、神代から幕末までの日本人の意識と行動をたどっていくことで、その秘密を解き明かそうとする。その試みは奇しくも、著者が長年にわたって独自に築き上げてきた「日本学」の集大成の観を呈するにいたった。
著者他界の2年前に上下2巻で刊行された名著を、今回一巻にまとめて再刊!出典:祥伝社公式サイト
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『日本人とは何か 神話の世界から近代まで、その行動原理を探る』(上下)山本七平(1992・PHP文庫)
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