『朝日新聞血風録』稲垣武（産経NF文庫）
2023年
336頁
目次（収録作品）
第１部 中国報道への弾圧
「ユダヤ人よりすごい」で刷り直し
林彪失脚認めぬ秋岡特派員
虎の威を借る狐「検閲官」
ほか
第２部 ソ連報道の奇怪さ
超能力騒ぎと共産圏報道の共通項
ソ連に公害はないとの信仰
教職を追われた大山先生
ソ連原潜事故にへっぴり腰
ほか
第３部 塗りつぶされた「戦争協力研究」
伊藤専務の逆鱗に触れる
『諸君！』広告拒否の論理
戦争協力の病理を解明
ほか
第４部 「風にそよぐ葦」たちの迎合病
「植民地化」の歴史楯に発言封じ
露骨な二重基準に拠る北朝鮮報道
岩垂弘記者の北朝鮮迎合
巨額の送金哀願する日本人妻
ほか
異端の元朝日記者が鋭く朝日新聞の病理を分析した社内の内幕。偏向報道の舞台裏を詳細に述べ、その中で、報道機関として中立の姿勢を保とうとした筆者の奮闘の日々。大新聞朝日に今も巣食う病根の数々を、冷徹にして痛憤の思いで綴る告発記。言論の自由を守るために戦い続けた孤高のジャーナリストの感動の手記。
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