『十二月八日・苦悩の年鑑 他十二篇』太宰治（岩波文庫）
2025年
336頁
目次（収録作品）
十二月八日
水仙
待つ
花火
故郷
帰去来
作家の手帖
散華
雪の夜の話
竹青
庭
貨幣
十五年間
苦悩の年鑑
「日本は無条件降伏をした。私はただ、恥ずかしかった」（「苦悩の年鑑」）──表題作ほか、「故郷」「散華」「竹青」「十五年間」など、第二次世界大戦敗戦前後の昭和17-21(1942-46)年に発表された14篇。未曽有の混乱期に、そして訪れた〈新時代〉に、忠実に生きようとした作家の姿が浮かび上がる。（注＝斎藤理生、解説＝安藤宏）
本書表紙（カバー）より