2012年
224頁
目次(収録作品)
第1章 看護という営み
(それは人々の暮らしのなかから生まれた/職業としての看護師/看護師は今)
第2章 看護の意味―ごくありふれた生の営みを見直す
(生命維持に関わる日常的・習慣的ケア/人間らしく生きることを支えるケア/医学・医療の現実のなかで/死の瞬間までその人らしく)
第3章 看護の原点―人間らしく生きる条件を整える
(美味しく楽しい食の基本/ベッド上でもさっぱりと―代用入浴/看護次第の「下の世話」)
第4章 看護の可能性―治る力を引き出す
(自然治癒力を高めるケア/姿勢が心身の健康を左右する/看護音楽療法―こころとからだを開く音楽とケア/認知症緩和ケア―楽しい想い出記憶が手がかりに/予防こそ看護の真髄)
第5章 看護師六〇年(看護師を生きる/大震災を契機に―看護が日本の医療を変える)
人間誰もが持つ自然に治る力を引き出すこと.著者はこれこそが看護の営みの原点という.美味しく食べて,気持ちよく清潔に過ごし,ぐっすりと眠れるように……人間らしく生きる普通の暮らしを整えるケアとは何か.胃瘻や床ずれ対応のヒントに「下の世話」や代用入浴の心得など.現役看護師として60年,その心と技の真髄.
出典:岩波書店公式サイト