2004年
244頁
目次(収録作品)
序章 屋根のフォークロア
第1章 大陸への憧憬
第2章 貴族文化と屋根
第3章 和様美の定着
第4章 戦国時代の職人たち
第5章 江戸の屋根文化
第6章 合理化、画一化の時代
城郭や寺社を訪れるとき、まず目に入るのは屋根である。遠くからでもキラキラと光って目立つ屋根は、権威や崇高ささえ感じさせる。このような日本の屋根はどのようにして発達してきたのだろうか。葺材の重さに耐え、雨漏りと戦いながら、職人たちの創意と工夫によって素材や構造を進化させ、独自の美を生みだしてきた。国宝等の修復を数多く手がけてきた檜皮葺職人が、自らの経験をふまえて語る屋根の通史。
出典:中央公論新社公式サイト