『火の起原の神話』J・G・フレーザー(ジェームズ・ジョージ・フレーザー)、青江舜二郎訳(ちくま学芸文庫)
2009年
364頁
目次(収録作品)
序論/タスマニア/オーストラリア/トレス海峡諸島とニューギニア/メラネシア/ポリネシアとミクロネシア/インドネシア/アジア/マダガスカル/アフリカ/南アメリカ/中央アメリカとメキシコ/キタアメリカ/ヨーロッパ/古代ギリシア/古代インド/要約と結論
人類はいかにして火を手に入れたのか―世界のあらゆる地域、民族に伝えられた神話や伝説のなかに、文明への一歩を特徴づけるこの神秘への、人類の飽くなき問いが刻印されている。地底の神々や先祖と戦い、隠された火の秘密を盗み出すポリネシアの大胆な若者たち。火を起こす技を秘めた男を惑わして、秘密を暴くアフリカの王女。大神ゼウスから火を奪った罰として、30年間、鷲に臓腑をえぐられ続けたプロメテウスをめぐるギリシア神話―。
『金枝篇』で名高い人類学者・フレイザーが、壮大な神話の数々を通して、太古の人間の精神に迫る。出典:筑摩書房公式サイト