1971年
218頁
目次(収録作品)
第1章 問題はどこに?
第2章 進歩史観の源泉(1)チュルゴやカント
第3章 進歩史観の源泉(2)シャトリュやコンドルセ
第4章 進歩思想の類型的整理 マルクスやダーウィン
第5章 進歩の規準(1)バラ色の尺度への懐疑
第6章 進歩の規準(2)ある価値尺度の提案
第7章 人間史のパラドックス(1)根本的な二律背反について
第8章 人間史のパラドックス(2)科学技術と“正義”の逆説
第9章 結論 進歩信仰にかわるもの
人間の歴史にとって進歩とみえる現象が,他方では大きなマイナスをもたらしている事実が明らかになるとともに,素朴な人間進歩への信仰は崩れて,進歩をはかる価値観自体が混迷している.人間にとっての進歩とは,価値とは,という問いに対して,著者自らの主張を提示しつつ,読者自身がその問題を考えることを促す哲学のすすめ.
出典:岩波書店公式サイト