『中世の秋』(上下)ホイジンガ、堀越孝一訳(中公文庫)
上巻
改版2018年
460頁
目次(収録作品)
はげしい生活の基調/美しい生活を求める願い/身分社会という考えかた/騎士の理念/恋する英雄の夢/騎士団と騎士誓約/戦争と政治における騎士道理想の意義/愛の様式化/愛の作法/牧歌ふうの生のイメージ/死のイメージ/すべて聖なるものをイメージにあらわすこと
下巻
改版2018年
472頁
信仰生活のさまざま/信仰の感受性と想像力/盛りを過ぎた象徴主義/神秘主義における想像力の敗退と実念論/日常生活における思考の形態/生活のなかの芸術/美の感覚/絵と言葉/言葉と絵/新しい形式の到来
二十世紀を代表する歴史家ホイジンガが、フランスとネーデルラントにおける十四、五世紀の人々の実証的調査から、中世から近代にかけての思考と感受性の構造を、絶望と歓喜、残虐と敬虔の対極的な激情としてとらえ、歴史の感動に身をおく楽しみを教える。中世人の意識と中世文化の全像を精細に描きあげた不朽の名著。
出典:中央公論新社公式サイト