『縄文人の能舞台―ロンドン報告『神々の数学史』』上野和男(本の森)
2004年
335頁
目次(収録作品)
第1章 陰陽道と翁神
第2章 十宮神と十進法
第3章 仮面の素材
第4章 芸能と蝦夷
第5章 漢字考
第6章 憑依の舞踏
第7章 イルカの祭祀
第8章 多民族についてのロンドンからの報告
終章 本書執筆の個人的動機
本書は従来の学術的な意味での考古学の世界の探求本ではない。ライプニッ ツ、アインシュタイン、アイザック・ニュートン、フロイト、ユング、レヴィ・ストロース、喜田貞吉、平賀源内、ライヤル・ワトソン、アーノルド・トゥイン ビーらを交えた壮大な哲学史であり言語史になっている。
その中でも数学史に焦点をしぼったものは、松岡正剛や柄谷行人ふうに言えば、フランス現代思想のドゥールーズやガタリにまで十分拡張可能な内容といえる。
ベストセラーにならないからこそ真にベストセラーと言える捩れた(負の)内容をもっている。
表紙の三つの縄文の仮面の写真がすべてを物語っている。アマゾン商品説明より