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『人間的、あまりに人間的 ニーチェ全集5,6』(ちくま学芸文庫)

『人間的、あまりに人間的 ニーチェ全集5』フリードリッヒ・ニーチェ、池尾健一訳(ちくま学芸文庫)(全15巻+別巻4)

1994年
540頁




目次(収録作品)

第1章 最初の事物と最後の事物について
第2章 道徳的感覚の歴史のために
第3章 宗教的生活
第4章 芸術家や著作家の魂から
第5章 高級文化と低級文化の徴候
第6章 交わりの中の人間
第7章 女と子ども
第8章 国家への一瞥
第9章 ひとりでいる人
友らの間で 終曲

『ニーベルンゲンの指輪』の上演に失望を隠しきれないニーチェは、いよいよヴァーグナーとの訣別を決意する。彼は、ますます昂進する持病の頭痛・胃痛・眼痛の療養もかねてイタリアへ避難し、友人との共同生活のなかで少しずつノートを書きためていった。それが、のちのちまでニーチェの文章形式を決定づけることになるアフォリズム集の第一作『人間的、あまりに人間的』であった。そこでは、形而上学・宗教・芸術(そして、ヴァーグナー)が徹底的に批判され、既成の偶像の暴露心理学的解体が試みられる。ニーチェ中期の思想の端緒。

出典:筑摩書房公式サイト



『人間的、あまりに人間的 ニーチェ全集6』フリードリッヒ・ニーチェ、中島義生訳(ちくま学芸文庫)

1994年
636頁




目次(収録作品)

第1部 さまざまな意見と箴言
第2部 漂泊者とその影

ニーチェが後年「危機の記念碑」と呼んだ『人間的、あまりに人間的』の続巻。同書の翌年にひきつづいて刊行された『さまざまな意見と箴言』と『漂泊者とその影』という二つのアフォリズム集の合本である。ヴァーグナーとの精神的訣別と自身の肉体的な病苦のうちに書き進められながらも、科学者の冷徹な懐疑の心をもって生成の必然的な相貌をとらえ、宗教的・形而上学的な虚装、因襲的・道徳的な価値判断の彼岸に立とうと試みた転換の書。

出典:筑摩書房公式サイト

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