『哲学入門』バートランド・ラッセル、高村夏輝訳(ちくま学芸文庫)
2005年
284頁
目次(収録作品)
現象と実在
物質は存在するか
物質の本性
観念論
面識による知識と記述による知識
帰納について
一般的原理の知識について
アプリオリな知識はいかにして可能か
普遍の世界
普遍に関する私たちの知識
直観的知識について
真と偽
知識、誤謬、蓋然的な見解
哲学的知識の限界
哲学の価値
「理性的な人なら誰にも疑えない、それほど確実な知識などあるのだろうか」。この書き出しで始まる本書は、近代哲学が繰りかえし取り組んできた諸問題を、これ以上なく明確に論じたものである。ここでは、分析的な態度を徹底しつつ、人間が直接認識しうる知識からそれを敷衍する手段を検討し、さらには哲学の限界やその価値までが語られていく。それはまさしく、20世紀哲学の主流をなす分析哲学の出発点でもあり、かつ、その将来を予見するものであったともいえよう。今日も読みつがれる哲学入門書の最高傑作。待望の新訳。
出典:筑摩書房公式サイト
『The Problems of Philosophy』の邦訳。
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