スポンサーリンク

『新編 日本の面影2』ラフカディオ・ハーン(角川ソフィア文庫)

『新編 日本の面影2』ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)、池田雅之訳(角川ソフィア文庫)

平成27年(2015)6月25日初版発行
351頁



目次(収録作品)

弘法大師の書(The Writing of Kobodaishi)
鎌倉・江ノ島詣で(A Pilgrimage to Enoshima)
盆市(At the Market of the Dead)
美保関にて(At Mionoseki)
日御碕にて(At Hinomisaki)
八重垣神社(Yaegaki-Jinja)
狐(Kitsune)
二つの珍しい祭日(Two Strange Festivals)
伯耆から隠岐へ(From Hōki to Oki)
幽霊とお化け(Of Ghosts and Goblins)

思い出の記 小泉節子

『Glimpses of Unfamiliar Japan』Patrick Lafcadio Hearn(1894)の翻訳。『新編 日本の面影』(角川ソフィア文庫)の続編。前著に収められていない10篇を訳出。ハーン夫人の『思い出の記』を併録。

わるくはないが、アンソロジーとして前著より劣る。
それから、本書は、全訳ではなくアンソロジーであるが、収録している各々の作品の中でも部分的に省略しているところがある。そのことを正確には明記していないのが全く駄目である。それぞれの篇は、「一」「二」……とセクションに分かれているが、そのセクションを省略し、飛ばして番号付けがなされている篇もいくつかある。略された部分に興味深い所も多い。また、そもそも省略を示さないと、読者はそれが全文だと思う。原著者にも、読者にも不誠実な所業である。これはひどい。訳文はよいのに、残念な仕事と言わざるを得ない。

『思い出の記』小泉節子、はハーンの人となりが知れるよい作品。
青空文庫等でも読める。

[関連]
『新編 日本の面影』ラフカディオ・ハーン(角川ソフィア文庫)

『神々の国の首都』小泉八雲(講談社学術文庫)

『日本瞥見記』小泉八雲(恒文社)

『Glimpses of Unfamiliar Japan: Two Volumes in One』Lafcadio Hearn(2016・Tuttle Publishing)
amazon
※Kindle版は、Volume1のみなので注意。

『思い出の記』小泉節子
青空文庫
amazon Kindle版・無料

[参考]
『NHK「100分de名著」ブックス 小泉八雲 日本の面影』池田雅之(2016・NHK出版)
amazon  Kindle  楽天kobo

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Secured By miniOrange