『道徳を基礎づける―孟子vs.カント、ルソー、ニーチェ』フランソワ・ジュリアン、中島隆博・志野好伸訳(講談社学術文庫)
2017年
360頁
目次(収録作品)
1 憐れみをめぐる問題(忍びざるものを前にして/基礎づけか比較か―あるいは基礎づけのための比較 ほか)
2 性と生について(人性論/善か悪か ほか)
3 他者への責任(人間性、連帯/天下を憂う)
4 意志と自由(妄想的な意志?/自由な観念なしに)
5 幸福と道徳の関係(正義は地上に存す/地は天に肩を並べる ほか)
井戸に落ちそうな子供を助けることは憐れみなのか、義務なのか。ルソーもカントも道徳を基礎づけることを試みた。しかし「誰も成功していない」(ショーペンハウアー)。ニーチェは道徳の系譜学へと目を向けた。そして今、思想史を相対化し伝統を確認しながら、著者は孟子との対話を始める。賢者の石は、中国思想を批判的に揺さぶり続けたその先にある。
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