『文士たちのアメリカ留学 一九五三~一九六三』斎藤禎(書籍工房早山)
2018年
327頁
目次(収録作品)
第1章 文士にとって留学は、夢のまた夢
第2章 「文士留学の仕掛け人」坂西志保と、チャールズ・B.ファーズ
第3章 阿川弘之は「原爆小説」を書いたから、アメリカに招かれたのか
第4章 大岡昇平、安岡章太郎は、アメリカで、ことに南部で何を見たのか
第5章 江藤淳、英語と格闘す
第6章 庄野潤三と名作『ガンビア滞在記』の誕生
第7章 有吉佐和子は、アメリカ人社会では間違いなく「NOBODY」だった
第8章 小島信夫は、なぜ、単身でアメリカに行ったか?
第9章 アメリカから帰った福田恆存は、「文化人」の「平和論」を果敢に攻撃した
第10章 改めて考える。ロックフェラー財団による文士のアメリカ留学とは何だったのか
すでに第一線の文士として活躍していた福田恆存、大岡昇平、石井桃子、中村光夫、阿川弘之、小島信夫、庄野潤三、有吉佐和子、安岡章太郎、江藤淳の10人が、何故、ロックフェラー財団留学生に選抜されたのか。彼の地で彼らが見たものは何なのか。帰国後、その思想信条は変わったのだろうか、あるいは変わらなかったのか。冷戦期のアメリカで過ごした文士たちの留学生活を追う。
アマゾン商品説明より