『ミッシングワーカーの衝撃―働くことを諦めた100万人の中高年』NHKスペシャル取材班(NHK出版新書)
2020年
214頁
目次(収録作品)
第1章 「ミッシングワーカー」とは何か(落ちこぼれる中高年たち/正社員から非正規へ ほか)
第2章 労働者はいかに社会から「消える」か(「ミッシングワーカー」から抜け出せない人/親の遺産で食いつなぐ日々、預金が底をつく恐怖 ほか)
第3章 脱落するリスクは誰にでもある(アメリカ経済の「謎」から浮かび上がった存在/日本版「ミッシングワーカー」とは ほか)
第4章 専門家の視点から構造要因に迫る(「ミッシングワーカー」を生み出す社会とは/待っているのは生活保護高齢者の急増 ほか)
第5章 「ミッシングワーカー」を脱するために(角谷晃男さんとの出会い/ゴミ屋敷とセルフ・ネグレクト ほか)
労働問題を継続取材する中で見えてきた、「労働市場から“消えた”状態の中高年」に着目し、彼らの実態に密着したNHKスペシャル「ミッシングワーカー 働くことをあきらめて・・・」が大きな反響を呼んだ。本書では、番組をもとに問題の背景から解決の糸口まで追加取材を含めて描き出す。
労働問題を継続取材する中で見えてきたのは、雇用統計にすら反映されず、労働市場から“消えた”状態となっている中高年たちの存在だった。その数、100万人超。果たして、働き盛りのはずの40代・50代に、いま何が起きているのか? 日本経済にまで負のインパクトをもたらす、労働市場の「落とし穴」とは? ふとしたきっかけで誰もが陥りかねない「消えた労働者(ミッシングワーカー)」の実態と、その問題の背景、そして解決の糸口を、密着取材から多角的に描き出した、渾身の一冊。
出典:NHK出版公式サイト