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『NHK解体新書』有馬哲夫(WAC BUNKO)

『NHK解体新書―朝日より酷いメディアとの「我が闘争」』有馬哲夫(WAC BUNKO)新書

2019年
208頁




目次(収録作品)

はじめに NHKから国民を守るためにすべきこと
第1章 私はなぜNHKを訴えたのか
第2章 NHKの「盗作・盗用」はやりたい放題
第3章 戦前・戦中は軍部、戦後は占領軍に盲従
第4章 「原爆」を「平和」に変えた
第5章 NHKは放送法違反を繰り返す
第6章 日本人の「歴史認識」をミスリードしている
第7章 「偽りのヒーロー」をでっちあげるのがお好き
第8章 「エリートが作ってやくざが集金する」組織か
おわりに NHKを解体するための処方箋

先日のNHKの自称「スクープ」こと、田島道治(初代宮内庁長官)の昭和天皇「拝謁記」新発見は、先行研究をしていた加藤恭子さんの業績を盗んだというか焼き直した程度のもの。

本書は、こうした「現代史」に於けるNHKの著作権無視というか詐欺ともいうべき取材被害を実際に体験した著者が赤裸々に綴る「NHK解体のすすめ」です。
NHK関係者が「最初は床に額をこすりつけるようにアプローチ」をしてきて、有馬氏に「監修をお願いします」とやってきたから、いろいろと取材にも応じ、資料も提供していたのに、いつのまにか「取材協力者」に格下げし、あげくのはてには「釣った魚にはエサをやらない」といった上から目線で、著者を足蹴にするも同然の態度。番組作りにあたって、露骨な「原作(者)かくし」をするのです。

有馬さんは、「泣き寝入りはしないぞ」と裁判に訴え、「和解」(実質勝訴)。しかし、NHKは和解するなら守秘義務を負えと要求するも、それは拒否。そのため、「口止め料」分は減額しての「和解」となります。

そうしたNHKとの裁判闘争のみならず、現代史家として話題作を次々と発表している著者ならではのNHK歴史番組に対する鋭い批評、分析も知的興奮を覚えずにはいられない面白さがあります。
戦前戦中は軍部、戦後はGHQに盲従したNHK。朝日新聞などは縮刷版などがあって、いろいろと検証もできますが、テレビ・ラジオは最近までは流しっぱなし。そんな「朝日より酷いNHKとの我が闘争」。類書のない面白いノンフィクションです。

アマゾン商品説明より

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