『職業としての政治』マックス・ウェーバー、脇圭平訳(岩波文庫)
2020年
170頁
あらゆる政治行動の原動力は権力(暴力)である。政治は政治であって倫理ではない。そうである以上、この事実は政治の実践者に対して特別な倫理的要求をつきつけずにはいない。では政治に身を投ずる者のそなうべき資格と覚悟とは何か。ヴェーバー(1864‐1920)のこの痛烈な問題提起は、時代をこえて今なおあまりに生々しく深刻である。
岩波文庫旧版表紙(カバー)より
「どんな事態に直面しても『それにもかかわらず! 』と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への『天職』を持つ」。マックス・ヴェーバー(1864-1920)がドイツ敗戦直後、自らが没する前年に行った講演の記録。政治という営みの本質、政治家がそなえるべき資質や倫理について情熱を傾けて語る。(解説=佐々木毅)本書表紙(カバー)より
[関連]
『職業としての政治』マックス・ウェーバー、脇圭平訳(1980・岩波文庫)121頁(同じ訳者の旧版)
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『職業としての政治/職業としての学問』マックス・ウェーバー(日経BPクラシックス)