2012年5月17日初版発行
174頁
定価:1,400円(税別)
目次(収録作品)
第1章 『古事記』成立の深層
1『古事記』はなぜ作られたのか
2『古事記』は偽書なのか
第2章 平安時代に『古事記』はどう読まれたか
1 平安時代の「日本紀講」と『古事記』
2 日本紀講の現場から「偽書説」を考える
第3章 中世の『古事記』受容の現場へ
1 真福寺と伊勢神宮の『古事記』
2 卜部氏たちと「中世日本紀」
第4章 本居宣長、登場
1 江戸文化のなかの『古事記』
2 本居宣長『古事記伝』の世界
第5章 『古事記』の近代・現代史
1 チェンバレンとラフカディオ・ハーンの『古事記』
2 近・現代の『古事記』受容の可能性
著者は、宗教文化、神話伝承が専門の学者。
本書は、『古事記』という書物、その神話が時代ごとにどのように扱われて来たか、受け入れられてきたかを目次に示したように時系列順に論じたもの。なので『古事記』の内容には少ししか触れていない。
よくまとまっていてなかなかおすすめ。『古事記』を読んでいなくても読めるが、出来れば読んでおいた方がよい。