『科学と仮説』ポアンカレ、伊藤邦武訳(2021・岩波文庫)(新訳)
2021年
494頁
目次(収録作品)
第一部 数と量
第一章 数学的推論の本性について
第二章 数学的量と経験
第二部 空間
第三章 非ユークリッド幾何学
第四章 空間と幾何学
第五章 経験と幾何学
第三部 力
第六章 古典力学
第七章 相対的運動と絶対的運動
第八章 エネルギーと熱力学
第三部の一般的結論
第四部 自然
第九章 物理学における仮説
第一〇章 現代物理学の諸理論
第一一章 確率計算
第一二章 光学と電気学
第一三章 電気力学
第一四章 物質の終わり
各章のもとになった論文等
ポアンカレ(1854-1912)は数学・物理学・天文学などの各部門に通じ、多くの秀れた業績を残したフランスの学者。本書は、科学上の真理とは何かという根本的な問いかけに対し、仮説なるものが科学の諸分野ではたしている重要な役割を具体的かつ明快に分析することによって答えたもの。今もなお万人の愛読にあたいする科学の古典。
本書表紙(カバー)より
[関連]
『科学と仮説』ポアンカレ、河野伊三郎訳(改版1959・岩波文庫)296頁(定価:840円(税別))
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数学と物理学が大きな転換期を迎えていた20世紀初頭。科学などすべて仮説にすぎず、信ずるに足りないとの懐疑論が広まるなか、本書は書かれた。科学という営みの根源について省察し、仮説の役割を哲学的に考察した、アンリ・ポアンカレ(1854-1912)の主著。「万能の天才」と呼ばれた数学者が平易に語る。
本書表紙(カバー)より
『科学と仮説』アンリ・ポアンカレ、南條郁子訳(2022・ちくま学芸文庫)