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『埴輪は語る』若狭徹(ちくま新書)

『埴輪は語る』若狭徹(ちくま新書)

2021年
264頁




目次(収録作品)

第1章 埴輪を発掘する
第2章 埴輪はどのように発展したか―三五〇年の歴史
第3章 見せる王権―人物埴輪の群像
第4章 埴輪の登場人物たち
第5章 埴輪づくりを支えた仕組み
終章 埴輪は語る―歴史の必然

「王」の権力を見せつけるため造られた、古代の巨大建造物、古墳。そこに据えつけられた埴輪は、古墳を荘厳に見せる飾りであり、家形・動物形・人物形とバリエーションが増えることで多彩なシーンを再現するようになる。盛装した王を中心とした水の神をまつる祭祀のシーン、猪・鹿・鷹などの狩猟シーンなど。しかも複数のシーンは一本化され、立体絵巻のようにビジュアル化されている。治水や狩猟など王の業績をアピールして、治世の正当性を主張しているのだ。大量の埴輪生産を可能にした、工人組織の存在や社会的な“ゆとり”まで、埴輪が語る古墳時代の社会を読む。

出典:筑摩書房公式サイト

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