『言論統制というビジネス―新聞社史から消された「戦争」』里見脩(新潮選書)
2021年
287頁
目次(収録作品)
第1章 一万三四二八紙の新聞
第2章 変貌する報道メディア
第3章 国策通信社の誕生
第4章 実験場としての満州
第5章 新聞参戦
第6章 映画の統合
第7章 内閣情報局に埋め込まれた思惑
第8章 自主統制の対価
第9章 新聞新体制の副産物
第10章 統制の深化
第11章 一県一紙の誕生
第12章 悪化する戦局の中で
第13章 巣鴨プリズン
「軍部の弾圧でペンを折らざるを得なかった」は虚構だった。「報道報国」の名の下、部数を貪欲に追い求めた新聞社は、当局に迎合するだけの記者クラブを作り、唯一の統制機関「内閣情報局」に幹部を送り込んだ。そして、ライバル紙を蹴落とすために地方紙大合併を仕掛け……。戦争を利用し尽くしたメディア暗黒史。
出典:新潮社公式サイト