『世界哲学史8―現代 グローバル時代の知』伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留 責任編集(ちくま新書)全8巻+別巻1
2020年
320頁
目次(収録作品)
第1章 分析哲学の興亡 一ノ瀬正樹
第2章 ヨーロッパの自意識と不安 檜垣立哉
第3章 ポストモダン、あるいはポスト構造主義の論理と倫理 千葉雅也
第4章 フェミニズムの思想と「女」をめぐる政治 清水晶子
第5章 哲学と批評 安藤礼
第6章 現代イスラーム哲学 中田考
第7章 中国の現代哲学 王前
第8章 日本哲学の連続性 上原麻有子
第9章 アジアの中の日本 朝倉友海
第10章 現代のアフリカ哲学 河野哲也
終章 世界哲学史の展望 伊藤邦武
コラム1 世界宗教者会議 冲永宜司
コラム2 現代資本主義 大黒弘慈
コラム3 AIのインパクト 久木田水生
コラム4 ラテン・アメリカにおける哲学 中野裕考
西洋の近代哲学の礎石だったはずの理性が戦争や分断をもたらした二〇世紀。そしていま、新たな全体主義化と分断の危機が世界に迫っている。危機を乗り越えるには、理性が他者として周辺化してきたものは何か、人間中心主義的な理解が抑圧してきた生とは何かを世界哲学によって問いなおし、人間を再定義しなければならない。西洋の現代哲学やポストモダン哲学、ジェンダー思想や批評、そしてイスラーム、中国、日本、アフリカなどの哲学を一望し、グローバル時代の知を追究する。
出典:筑摩書房公式サイト