『吉行淳之介ベスト・エッセイ』吉行淳之介、荻原魚雷編(ちくま文庫)
2018年
377頁
目次(収録作品)
文学を志す 私はなぜ書くか 「甲種合格」と「即日帰郷」 戦中少数派の発言 戦没者遺稿集について 廃墟の中の青春 タダでは起きない 作家は職業か 草を引っ張ってみる 飼い馴らしと書きおろし 作品と制作プロセス 小説とモデル問題について 営業方針について 批評家に望む 断片的に 私の文章修業 水のような なんのせいか なぜ性を書くか 嫉妬について 恥 やさしさ 女を観る目 決断 青春の本質にあるもの プラトニック・ラブ再考 紳士契約について 金の使い方に関する発想法 男のおしゃれについて 紳士はロクロ首たるべし 「根性」この戦後版ヤマトダマシイ 靴のはなし 眼の変化 雑踏の中で 酒の飲み方 へたな飲み方 食事作法について 病気見舞ということ 七つ数えろ 気に入らぬ風もあろうに柳かな 荷風の三十分 三島事件当日の午後 文豪の娘について 永井龍男氏との縁 「件」のはなし 川崎長太郎さんのこと 昭和二十三年の澁澤龍彥 色川武大追悼 窮死した詩人との出合い 実感的十返肇論 四畳半襖の下張「裁判」法廷私記
文学を必要とするのはどんな人か?紳士の条件はロクロ首になること?腹が立っても爆発寸前になったときにおもい浮かべる言葉とは?多くの作家、編集者に愛され、座談の名手としても知られた人生の達人が、戦争や赤線時代の回想から、創作の秘密、性と恋愛、酒の飲み方、四畳半襖の下張「裁判」の法廷私記まで、「水のような」文章で綴ったエッセイ集。
出典:筑摩書房公式サイト