『朝鮮紀行―英国婦人の見た李朝末期』イザベラ・バード、 時岡敬子訳(講談社学術文庫)
1998年
584頁
目次(収録作品)
第一部
序章
第一章 朝鮮の第一印象
第二章 首都の第一印象
第三章 コドゥン
第四章 ソウルの種々
第五章 旅支度/朝鮮の舟
第六章 漢江とそのほとり
第七章 漢江とその人々
第八章 自然の美しさ/急流
第九章 婚礼にまつわる朝鮮の風習
第十章 朝鮮馬/朝鮮の道路と宿
第十一章 金剛山の仏刹
第十二章 長安寺から元山へ
第十三章 迫りくる戦争/済物浦の動揺
第十四章 牛荘/満州
第十五章 満州の洪水/奉天
第十六章 奉天
第十七章 奉天の動揺
第十八章 長崎/ウラジオストク
第二部
第十九章 朝鮮の国境
第二十章 新しい帝国
第二十一章 国王の誓告/国王と王妃
第二十二章 過渡期/「正月一五日」
第二十三章 朝鮮史の暗部
第二十四章 李ハギン氏/葬礼にまつわる風習
第二十五章 坡州から松都へ
第二十六章 松都から平壌へ
第二十七章 北へ、いざ!
第二十八章 徳川から平壌へ
第二十九章 朝鮮の女性の地位
第三十章 キリスト教伝道団
第三十一章 「まげ」/朝鮮版ヒジュラ
第三十二章 国政改革
第三十三章 教育/貿易/財政
第三十四章 朝鮮のシャーマニズム
第三十五章 朝鮮のシャーマニズム(つづき)
第三十六章 一八九七年のソウル
第三十七章 最後に
英人女性旅行家イザベラ・バードが描く19世紀末の朝鮮の素顔。
英国人女性旅行家イザベラ・バードが朝鮮を訪れたのは、1894年、62歳の時のことである。以後3年余、バードは4度にわたり朝鮮各地を旅した。折りしも朝鮮内外には、日清戦争、東学党の反乱、閔妃(びんひ)暗殺等の歴史的事件が続発する。国際情勢に翻弄される李朝末期の不穏な政情や、開国間もない朝鮮に色濃く残る伝統的風土・民俗・文化等々、バードの眼に映った朝鮮の素顔を忠実に伝える名紀行。
出典:講談社BOOK俱楽部