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『心は機械で作れるか』ティム・クレイン(勁草書房)

『心は機械で作れるか』ティム・クレイン、土屋賢二訳(勁草書房)

2001年
365頁




目次(収録作品)

序章 心という機械
第1章 表象のパズル
第2章 思考者とその思考を理解する
第3章 コンピュータと思考
第4章 思考のメカニズム
第5章 心的表象を説明する

近代以降支配的になった自然観では、自然物は因果法則に従って機械的にふるまうと考える。心も因果の秩序に組み込まれているのだから一種の機械として説明できるはずだ。これが認知科学や多くの心の哲学がとっている立場である。だが、もし心が機械なら、どうやって表象することができるのか。表象とは、何かを意味したり、思い浮かべたり、映したりすることの総称である。ここでコンピュータがヒントになる。コンピュータは因果法則に従う機械であると同時に、表象を操作しているからだ。
本書は心身問題や他者問題から説き起こす類書と異なり、その先にある表象の問題を軸に、心の哲学の多岐に亘る議論を整理解説した入門書である。

出典:勁草書房公式サイト

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