『MiND』ジョン・R・サール、山本貴光・吉川浩満訳(ちくま学芸文庫)
2018年
459頁
目次(収録作品)
心の哲学が抱える一二の問題
唯物論への転回
唯物論への反論
意識(意識と心身問題/意識の構造と神経生物学)
志向性
心的因果
自由意志
無意識と行動
知覚
自己
「よく知られている理論、しかも影響力のある理論が、そもそも全部誤っているという点で、心の哲学は、哲学のなかでも類を見ないテーマである」。言語哲学の大家であり、「中国語の部屋」などの思考実験や、デリダとの論争でも知られる哲学者ジョン・サールによる入門書は、この驚くべき断言からはじまる。「心」をめぐる議論がこれまで見落としてきたものとは、いったい何か。二元論、唯物論、機能主義、行動主義、髄伴現象説など従来理論の錯誤を次々に暴き、意識、知覚、志向性から自己、自由意志まで、ありとあらゆる心的現象を自然主義的観点のもとに明快に位置づける、このうえなく刺激的な入門書。
出典:筑摩書房公式サイト
『Mind: A Brief Introduction』(2004)の邦訳。
[関連]
『マインド―心の哲学』ジョン・R・サール、山本貴光・吉川浩満訳(2006・朝日出版社)単行本
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