『経験論と心の哲学』W.S.セラーズ、神野慧一郎・土屋純一・中才敏郎訳(勁草書房)
2006年
286頁
目次(収録作品)
第一章 哲学と科学的人間像
1 哲学的探究
2 日常的人間像
3 古典的哲学と日常的人間像
4 科学的人間像
5 人間像相互間の衝突
6 科学的像の優位──序説
7 科学的像に人間らしさを付与すること
第二章 理論の言語
1 導入部
2 意味論的ないくつかの区別
3 微視的理論における説明
4 対応規則再論
第三章 経験論と心の哲学
1 感覚与件説の多義的な面
2 もう一つの言語?
3 「見かけられる」の論理
4 見かけを説明する
5 印象と観念:論理的な問題点
6 印象と観念:歴史的な問題点
7 「意味している」の論理
8 経験的知識に基礎はあるか
9 科学と日常用法
10 私的な出来事:問題設定
11 思惟:古典的見解
12 われらがライル的祖先たち
13 理論とモデル
14 方法論的行動主義対哲学的行動主義
15 私的な出来事の論理:思惟
16 私的出来事の論理:印象
著者は1912年生まれ1989年没。元ピッツバーグ大学教授。戦後のアメリカでは大きな影響力をもったが、日本では知られていない。その理由は著作の晦渋さにあるようだ。翻訳が難しいのである。今回は1963年刊の論文集から「哲学と科学的人間像」「理論の言語」「経験論と心の哲学」の三本を訳出した。
出典:勁草書房公式サイト
[関連]
『経験論と心の哲学』W・S・セラーズ、浜野研三訳(2006・岩波書店)定価:3,190円(税込)
amazon