スポンサーリンク

『ものと場所』Z・W・ピリシン(勁草書房)

『ものと場所―心は世界とどう結びついているか』(ジャン・ニコ講義セレクション)Z・W・ピリシン、小口峰樹訳(勁草書房)

2012年
442頁




目次(収録作品)

第一章 問題への手引き――知覚と世界を結びつける
 1 背 景
 2 心と世界を結びつけるとはどのような問題か?
   視覚の計算理論はどれもこの問題を扱っているのではないのか?
 3 光景のなかの個別トークンを指示する直接的な方法の必要性
 4 指標の役割を例証する経験的諸現象
 5 これらの経験的例証をどう受け止めるべきか?

第二章 指標づけと個別者の追跡
 1 個別化と追跡
 2 指標と原初的追跡
 3 MOTにおいて何が起こっているか?
 4 MOTをめぐる他の経験的・理論的問題
 5 対象を個別化し追跡する幼児の能力
 6 要約および認知科学の基礎に対する含意

第三章 選択――表象と事物をつなぐ鍵
 1 選択――焦点的注意の役割
 2 選択と直示的指示――FINSTの役割
 3 位置による選択にともなう諸問題
 4 特徴配置と感覚性
 5 FINSTは何を選択するのか?
   現在検討中の見方からの諸帰結

第四章 意識的内容と非概念的表象
 1 非概念的表象と知覚的信念
 2 知覚・認知研究における意識経験の役割
 3 主観的経験は心理的プロセスについて何を明らかにするのか?
 4 見ることの現象的経験
 5 心的イメージ形成の現象的経験
 6 現象的現われが対応するのは一つの表象レベルか?

第五章 われわれは空間をどうやって表象するのか――内的制約vs.外的制約
 1 空間を表象するとは何を意味するのか?
 2 一般的な空間的諸制約の内在化
 3 内的空間への写像による空間的諸性質の内在化
 4 空間を表象することの何が特別なのか?
 5 空間的諸性質の外在化――指標投射理論
 6 非視覚的様相における指標投射

結論

古典的計算主義で知られる認知科学の重鎮・ピリシン。本書では独自の実験研究と近年の認知科学の膨大な知見をもとに、われわれの視覚システムには対象を個別化し、選択し、指示する非概念的なメカニズム(FINST)が存在することを主張し、緻密な理論を提案。「心は世界とどう結びついているか」を論じるための確かな方向を示す。

出典:勁草書房公式サイト

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Secured By miniOrange