『行動を説明する―因果の世界における理由』フレッド・ドレツキ、水本正晴訳(勁草書房)
2005年
318頁
目次(収録作品)
第一章 行動の構造
1 内的・外的原因
2 行為と行動
3 植物と機械の行動
4 動きと動かし
5 変化の第一原因
6 行動の諸相
第二章 過程としての行動
1 過程
2 行動の原因と結果
3 植物と機械の行動の原因
第三章 表象システム
1 表象の慣習的システム──タイプI
2 自然的サインと情報
3 表象の慣習的システム──タイプII
4 表象の自然的システム
5 志向性──誤表象
6 志向性──指示と意義
7 要約
第四章 信念の説明上の役割
1 意味の因果的役割
2 なぜ機械はあのように行動するのか
3 本能的行動の説明
4 情報に仕事をさせる──学習
第五章 動機と欲求
1 目標に導かれた行動
2 目標を意図した行動
3 動因と欲求
4 欲求の志向性
5 目的的行動の柔軟性
第六章 理由の相互作用的本性
1 選択、好み、決定
2 古い目的のための新しい手段
3 新しい目的
4 認知的全体論
行動は、脳や筋肉、神経系の働きなどによって因果的に説明することもできる。しかし、日常的には理由による説明のほうが自然である。生物学・情報理論・神経科学などの知見を取り入れつつ、この二つの説明の仕方を調停する。現代英米哲学の新しい古典を紹介する翻訳シリーズの第一弾、遂に刊行!
出典:勁草書房公式サイト