『税と正義』L・マーフィー(リーアム・マーフィー)、T・ネーゲル(トマス・ネーゲル)、伊藤恭彦訳(名古屋大学出版会)
2006年
266頁
目次(収録作品)
第1章 序論
第2章 税の公平性に関する伝統的基準
第3章 政治理論における経済的正義
第4章 再分配と公的提供
第5章 課税ベース
第6章 累進性
第7章 相続
第8章 税制上の差別
第9章 結論―政治
「税は公平であるべきだ」と多くの人が言う。しかし、税については、税率や税負担の割り当て方などについての「熱い」議論が先行しがちであり、その意味を倫理的次元も含めて広く深く考えることは難しかった。本書は、現代正義論の観点から、これまでの租税理論を根本的に再検討したうえで、課税ベース、累進性、相続、差別といった具体的論点に説きおよび、アメリカで大きな反響を呼び起こした話題作。
出典:名古屋大学出版会公式サイト