『福祉の経済思想家たち【増補改訂版】』小峯敦編(ナカニシヤ出版)
増補改訂版2010年
330頁
目次(収録作品)
第1章 福祉と/の経済思想 ―古代から現代へ―
第1部 経済学の成立と貧困の発見
第2章 「重商主義」の時代 ―貧困と救済―
第3章 スミス ―文明社会における労働貧民の境遇―
第4章 ベンサム ―安全で幸福な社会の構想―
第5章 マルサスとリカード ―救貧法批判を中心に―
第6章 J.S.ミル ―社会の漸進的改良―
第2部 経済学の革命と社会改良
第7章 シジウィック ―アートとしての経済学―
第8章 ジェヴォンズとエッジワース ―功利主義的社会改革思想―
第9章 バジョット ―民主主義と世論―
第10章 ワルラス ―完全自由競争と社会主義―
第11章 マーシャル ―労働者階級の向上―
第3部 20世紀型福祉国家への模索
第12章 ピグー ―厚生の経済学―
第13章 ホブソン ―異端の経済思想―
第14章 ウェッブ夫妻 ―「国民的効率」とナショナル・ミニマム―
第15章 ヴェブレンとコモンズ ―制度学派と良き社会論―
第4部 福祉国家の誕生
第16章 福田徳三と河上肇 ―経世済民の思想―
第17章 ケインズとベヴァリッジ ―福祉国家の合意―
第18章 シュンペーター ―不況と企業家精神―
第19章 ポランニー ―社会の自己防衛から福祉国家の哲学へ―
第20章 新厚生経済学 ―「科学」としての経済学―
第5部 「福祉国家」批判を超えて
第21章 ミュルダール ―北欧福祉国家と福祉世界―
第22章 ハイエク ―福祉国家と自由社会―
第23章 フリードマン ―“福祉国家アメリカ”の批判者―
第24章 ノージック、ロールズ、セン ―リバタリアニズムとリベラリズム―
第25章 エスピン=アンデルセン ―福祉国家の正当化と類型化―
「良き社会」とは何か。
貧困・失業問題の発見から福祉国家のグランド・デザイン、福祉国家批判から新しい福祉社会の模索まで、福祉=良き社会のあり方をめぐって格闘した経済学者たちの軌跡をたどる。
ベーシックインカムはじめ、最新のトピックも充実させた改訂版。出典:ナカニシヤ出版公式サイト