『カタロニア讃歌』ジョージ・オーウェル、橋口稔訳(ちくま学芸文庫)
2002年
385頁
目次(収録作品)
カタロニア讃歌
スペイン戦争を振り返って
ファシズムの暗雲に覆われた1930年代のスペイン、これに抵抗した労働者の自発的な革命として市民戦争は始まった。その報道記事を書くためにバルセロナにやってきたオーウェルは、燃えさかる革命的状況に魅せられ、共和国政府軍兵士として銃を取り最前線へ赴く。人間の生命と理想を悲劇的に蕩尽してしまう戦争という日常―残酷、欠乏、虚偽。しかし、それでも捨て切れぬ人間への希望を、自らの体験をとおして、作家の透徹な視線が描ききる。二十世紀という時代のなかで人間の現実を見つめた傑作ノンフィクション。共和国政府の敗北という形で戦争が終結した後に書かれた回想録「スペイン戦争を振り返って」を併録。
出典:筑摩書房公式サイト
『カタロニア讃歌』ジョージ・オーウェル、都築忠七訳(1992・岩波文庫)358頁
定価:920円(税別)
人間的魅力にみちた兵士たち,無階級的な社会状況――一九三六年末,ファシストと闘うために,内戦下のスペインへやってきた著者(一九〇三―五〇)が魅せられたものは,一筋の燃えさかる革命的状況であった.アラゴン戦線やバルセロナ動乱での体験を中心に,スペイン市民戦争の臨場感あふれる貴重な証言となったルポルタージュの傑作.
出典:岩波書店公式サイト
『カタロニア讃歌』ジョージ・オーウェル、鈴木隆・山内明訳(2008・現代思潮新社)242頁