『日本近代短篇小説選 昭和篇2』紅野敏郎・紅野謙介・千葉俊二・宗像和重・山田俊治編(岩波文庫)(全6冊)
2012年
384頁
目次(収録作品)
墓地の春(中里恒子)
焼跡のイエス(石川淳)
夏の花(原民喜)
桜の森の満開の下(坂口安吾)
顔の中の赤い月(野間宏)
蜆(梅崎春生)
虫のいろいろ(尾崎一雄)
もの喰う女(武田泰淳)
胡桃割り(永井龍男)
水仙(林芙美子)
出征(大岡昇平)
小さな礼拝堂(長谷川四郎)
ブルートーのわな(安部公房)
「《生きられますか?》と彼は彼女にきいてみた」(野間宏『顔の中の赤い月』)――焼跡から,闇市から,記憶から芽吹き萌え広がる物語.明治・大正・昭和を短篇小説で織るシリーズ第二回刊行の本書には,石川淳・坂口安吾・林芙美子ら昭和21年から27年までの13人13篇を収録.(解説・解題=紅野謙介)
出典:岩波書店公式サイト