『戦後短篇小説選1―『世界』1946‐1999』岩波書店編集部編(岩波書店)(全5巻)
2000年
321頁
目次(収録作品)
灰色の月(志賀直哉)
ある彫刻家(武者小路実篤)
砂糖(野上弥生子)
妖怪(高見順)
橋本屋(井伏鱒二)
太鼓(中野重治)
自惚鏡(里見弴)
桜桃(太宰治)
人生実験(平林たい子)
赤い駱駝(梅崎春生)
あるひとりの妻(佐多稲子)
末期の水(田宮虎彦)
矢の津峠(金達寿)
巨人(武田泰淳)
敗戦後ただちに創刊した雑誌『世界』.この創作欄に志賀直哉が短篇「灰色の月」の執筆,以後,武者小路実篤,里見弴,井伏鱒二,野上弥生子らが続き,太宰治,梅崎春生,大岡昇平といった新進作家が引き継ぐ.この形式に拠り時代と四つに組んだ作家たちの諸篇を,合わせ鏡のように編んで,今「戦後日本」の姿を立ち上げる!
出典:岩波書店公式サイト