『日本人の自伝7 高群逸枝・鳩山春子』(平凡社)(全23巻・別巻2巻)
1981年
508頁
目次(収録作品)
『火の国の女の日記(抄)』高群逸枝
『自叙伝』鳩山春子
高群逸枝は熊本に生まれ、詩人として活動した後に女性史研究に携わり、『母系制の研究』をはじめ数々の著作を発表した。《火の国の女の日記》は、全六部原稿用紙1400枚で著者70年の生涯を綴る大著。前半の三部までを書いたところで本人が死亡したため、後半の三部は夫の橋本憲三の筆によるものだが、前半との違和感はなく、二人の関係性そのままの一体感のある出来栄えとなっている。本書では、第一部と第二部を収録した。
鳩山春子は、信濃国松本生まれ。良妻賢母主義教育家の代表的存在で、共立女子大学の創設者の一人。鳩山由紀夫元首相の曾祖母である。良妻賢母というと夫や子どもに忍従するイメージがあるが、鳩山春子は夫を尊敬しつつも忍従はせず、子どもの教育でも自分自身の創意を発揮した。内助の功を立派に務め、一郎・秀夫という二人の息子を秀才に育てたことは広く知られており、彼女の生い立ちや教育観が書かれた本書《自叙伝》は、当時の女性たちに熱烈に迎えられた。eBookJapan 商品説明より
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